この写真は今回のポートレート撮影講習会で撮影した写真を、トップページのイメージ用にトリミングして追加しました。
これを撮影した時の話を書いておきます。
講習の内容に入る前にまずは一人一人少しずつ撮影をしてもらっている。これは参加していただいた人たちの撮り方を観るためで、撮影場所の選び方、モデルの立ち位置、会話、カメラの構え方、アングル、目線など...いろいろなところを観させてもらう。
一人目...二人目...と進み、全員が一通り撮り終わったあとに、私も同じように数回シャッターを切った。
せっかくだから皆さんに「どこで撮ってみましょうか」と訊ねてみて指定されたのがカーテン近く。でも既にカーテン側で撮られている方も数人いらっしゃるし...と、そんなことを語りながら、その語ってる間に、やはりここは違う感じで撮ろうと思い、カーテンを意識しないでこの採光を使った部屋のイメージにしようと思いついた。
まずやったことと言えば、窓を観ること。撮る場所からではなく普通に窓を端から端まで見渡してレースのカーテンのドレープを直した。レースのカーテンが少し乱れていたのは、電動の遮光カーテンを開閉したからでしょうね。
そして近くにあったソファを窓際に置いたのだが、撮る方向だけはカーテンを直しながら決めていたのでソファの位置はほぼ決まっていた。窓が床まであるタイプではなく腰位置ぐらいの高さにある。ソファの背もたれの高さよりほんの少し高い位置になるので、ソファを窓際に近づけすぎるとソファ側面が暗くなり過ぎるため人が通れるくらい空けてある。
あとはソファの向き。本来、壁に対して水平や垂直な向きに置いてあることが多いけど、ここでそう置くと窮屈な画になるので斜めに配置。
一度撮影位置に行き、確認。概ねOKだと思ったので、モデルに座ってもらい、明るさを観る為に1枚撮影。そこから少しずつ指示しながら10枚ほど撮っていた。その中の8枚目だけど、撮影データの記録を見ると最初のショットからほぼ1分後だった。
何をどう指示したかは内緒にしておきますが、実は私がここで感じたファーストインプレッションを話していただけです。